容量市場の2025年度包括的検証:DER・分散型リソースの適正評価へ
「第70回容量市場の在り方等に関する検討会 」の容量市場の2025年度包括的検証について
2025年12月18日(木曜日)に電力広域的運営推進機関で第70回 容量市場の在り方等に関する検討会が開催されました。
議題としては以下の3つが議論されました。
- 容量市場の2025年度包括的検証について(Call for Evidence集計結果報告〈前半〉)
- 容量市場の需要曲線の算定について(NetCONEの扱い)
- 実需給2024年度の年次精算について
本記事では、容量市場の2025年度包括的検証について(Call for Evidence集計結果報告〈前半〉)に関して検討内容をまとめました。
この検討会では、容量市場導入後の効果と課題を総括する「包括的検証」の一環として、事業者から寄せられた103件の意見(Call for Evidence: CfE)をまとめたものです 。
アグリゲーター・系統蓄電池オーナーへのインパクト
- 投資予見性の向上に向けた議論: 単年度市場では新規投資の判断が難しいとの声が多く、複数年契約や新設・更新電源への優遇的な価格設定が検討案として浮上しています 。
- リソース評価の適正化: 多様なリソースを確保するため、小規模リソースの参加促進や、分散型電源の調整係数(LDC等)の適正化を求める意見が明記されました 。これはDERアグリゲーターにとって、供出可能な「kW価値」の向上に直結する重要なポイントです。
- 不採算電源の退出抑制: 現行制度が「既設電源の維持」に偏っているとの指摘があり、今後は新陳代謝を促す仕組みへのシフトが予想されます 。
今後の対策
- 制度変更への参画: 分散型電源の評価方法の見直し議論に注目し、自社リソースが正当に評価されるようロビーイングや実証データ準備を進めるべきです。
- アセスメント負担の軽減: 実効性テストの負担軽減を求める声も多く、運用の効率化が期待されます 。
エナジーアグリラボの分析・コメント
「今回の検証では、従来の火力発電前提の仕組みから、多様なDERをいかに取り込むかというフェーズに移った印象です。特に『調整係数の適正化』は、蓄電池やDRの収益性に大きな影響を与えます。単なるkW確保だけでなく、柔軟性(Flexibility)をどう価値化するかが今後の焦点となるでしょう。」


